【医療情報:新聞報道等 2015年10月】
《デング熱》
○ ムルタンで感染増加 (13日,THE NEWS)
患者数が数日間で34人から86人に。
○ カラチで1週間に186人の患者報告 (13日,THE NEWS)
2015年の合計感染者数は,シンド州全体で2258人。うちカラチが2203人。
○ 全国で5237人が検査陽性,死者6人 (13日,The Express Tribune)
The National Institute of Healthによると,最多はシンド州の2300人(カラチ 2203人,死者4人),ほか KP州1164
人,ラワルピンディ1707人,イスラマバード24人,バロチスタン州41人となっている。匿名の保健当局者は,パ
ンジャブ州以外では,担当者が事態を深刻なものとして捉えておらず,カラチでは何の対策も講じられていないと述べている。
《ポリオ》
○ カラチ市で約1年ぶりの患者発生 (9日,The Express Tribune)
生後18か月の患児の両親は,児のポリオ接種を拒否していた。この一家は,パシュトゥンやアフガンコミュニテ
ィが多い地域に住んでおり,タリバンのポリオワクチン反対運動の影響を受けていた。
○ シンド州内陸部でもワクチン接種キャンペーン開始 (13日,THE NEWS)
サッカル等4ヶ所で,4日間に5歳未満の約270万人を対象に実施。カラチはすでに終了。
○ 感染リスクの高い地域で3日間のキャンペーン開始 (13日,The Express Tribune)
7-10日の第1期はカラチで実施され,対象者の98 % に接種が行われた。非居住者にも接種ししたため,一部
地域のカバー率が100 %を超えた。8月,(カラチ市内の) ガダップの2ヶ所とグルシャネイクバルの1ヶ所の環境
中の水質検査で,ポリオウイルスが検出されていた。
12日から始まった第2期は,今年4例の感染が確認されている,ダドゥ,サッカルなどの感染リスクが高い地域
で実施されている。このほかのリスクがあると考えられている地域には,ハイデラバード,ラルカナ,ジャムショ
ロ,シカルプル,ジャコババードなどが含まれる。今年中にポリオフリーの達成をめざしていたカラチで,2015年
の第1例目の患者が発生し,保健関係者を落胆させた。
医務官便り2015年11月
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