平成26年6月25日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ (ラマダン期間中の注意事項等について)
(内容)
1.テロに対する注意
本年は、6月29日頃よりラマダンとなる見込みです。過去には、その前後を含め、ラマダン期間中にテロ事件が発生しています。また、
6月15日に開始された北ワジリスタン地域でのパキスタン軍によるテロ組織掃討作戦の継続に伴い、今後、テロ組織からの報復攻撃が行われる
可能性も排除できませんので、以下の4.の内容を参考にし慎重な行動をお願いいたします。
2.市内移動の際の注意
ラマダン期間中、イスラム教徒は一部の人々(妊婦、疾病者、子供等)を除いて、日の出から日没までの間、一切の飲食を絶ちます。ラマダン期間中の
夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため、家路を急ぐあまり車のスピードの出し過ぎ、注意力の散漫等が相まって、交通事故が多発する傾向にあります。
ついては、イフタール時間前の車両による移動は極力避けることをお勧めします。また、ラマダン期間中は、運転手がスピードの出し過ぎなど危険な運転を
しないように、運転手の状態にも注意をはらうようにしてください。
3.一般犯罪に対する注意
ラマダン期間中は、一般犯罪が増加する傾向にあります。車両盗難、車上荒らし、押込強盗、路上強盗、窃盗等一般犯罪の増加が予測されることから、
普段よりも防犯対策に意識を向け、被害に遭わないようご注意ください。
また、旅行等で長期不在となる場合、現金や貴重品の管理には十分に注意し、玄関、窓ガラス、各部屋の施錠を確実に行うよう留意してください。使用人を雇用して
いる方は、いかなる理由があっても、第三者を勝手に住居内に立ち入らせないよう指導することをお勧めします。
4.当地滞在の際の注意事項
(1)各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)空港利用を利用する場合の注意点は以下の通り。
(ア)空港利用者以外の空港への接近については、必要最小限にする。
(イ)空港を利用する場合には、日頃より時間に余裕を持った行動を心掛ける。
(ウ)空港入場の際には車両渋滞等の混雑が予想されることから、入場待ち等の際には周囲の状況を警戒し、不審な状況を察知した場合には、その場から
直ちに離れるようにする。
(3)レストラン、マーケットなど人が集まる場所での用事は、混雑している時間を避け、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、
不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
(4)攻撃の標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、在外公館、宗教関連施設、米国系有名
ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、多数の欧米系の外国人が出入りする店舗等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、
同種の場所を避けるよう心掛ける。
(5)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(6)移動途中等に集会やデモに遭遇した場合、又は不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
以上
在カラチ日本国総領事館 |