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             総領事挨拶


  私の当地における任期も残りわずかとなり、近く帰国することとなりました。2012年11月に当地に着任して以来、
 2か月に1回程度のペースでこのコラムに当館の活動の近況を報告して参りましたが、今回が最終回となります。長い間ご愛読
 いただき誠に有難うございました。
 
 
約3年4カ月の任期中に、10件の草の根無償の贈与契約署名を実施し、講演会を21回実施し、公館長レターを12回発出し、
 広報文化事業を60件以上実施しました。また、地方への出張も積極的に実施し、クエッタ3回、ハイデラバード5回、サッカル2
 回を始めとしてミルプルハース、バディン、タンド・ムハンマド・カーン等の地方都市にも講演会や草の根無償の引き渡し
 式等に出席するため出張しましたが、どこへ行っても歓迎され、人々は極めて親日的で、パキスタンの人々の日本への関心・期
 待の大きさが強く感じられました。
 任期中、日本人会、商工会、日本人学校、パキスタン日本ビジネス・フォーラム(PJBF)そしてパキスタン日本文化協会(PJCA)シンド支部の各種会合・
 行事に出席しました。また、天皇誕生日祝賀レセプションを4回主催しましたが、毎回、日本製品展示会を同時に開催して日本企業支援を実施
 しました。

     当地での私の主な任務は、在留邦人保護、日本企業支援、日パキスタン経済交流促進、広報文化事業の実施、領事団との交流等でしたが、
 それぞれの分野で出来る限りのことを行い成果があったものと思っています。

      今回が私からの最後のご報告となりますが、本年2月から3月までの当館の主な活動は以下のとおりでした。

 
     2月1日、「繊維機械展示会」(1月31日~2月2日)を見に行ってきました。同日に偶然オープニングセレモニーが行われたところ、出席しました。
     なお、日本製の繊維関連機械も多数展示されていました。

 2月14日、日本人学校50周年記念式典が開催されました。私も含め関係者の挨拶に続き、生徒さんによるパキスタン・ダンスの披露も行われ、
 式典が盛大に行われました。カラチ日本人学校は世界で4番目に古い伝統のある日本人学校で今後の益々の発展をお祈りします。

 2月22日、MIDパキスタン・コイルセンター(伊藤忠丸紅鉄鋼とダウッド・エンジニアリング社との合弁会社)の開所式があり出席しました。

 昨年4月に開所したヤマハ・モーター・パキスタン社に続き2件目のビンカシム工業団地への日本からの新規投資です。イスマイル投資庁長官が主賓と

 して出席しました。


 2月28日、郵船ロジスティックス・パキスタンの開所式に出席しました。

 2月29日、草の根無償「インダス病院小児用集中治療室医療機材整備計画」に係る贈与契約の署名を当館広報文化センターにおいて同病院長との間で

 行いました。同プロジェクトは、同病院に新設された小児用集中治療室に対し医療機材を供与するもの(贈与額:86,460米ドル)で、シンド州の小児への

 医療サービスの向上に貢献するものです。このような草の根に裨益するプロジェクトは、金額は少額ですが、住民の基礎生活分野の向上に寄与する
 ものであり、地元の人々に喜ばれています。


 3月4日、JENESYS(青少年交流計画)参加者のためのオリエンテーションを当館広報文化センターにおいて開催しました。2013年以来、
 JENESYSプログラムによりパキスタンから159名が訪日しましたが、今年は、パキスタンから1月に16名が、3月には12名(うちカラチから1

 0名の学生と1名の引率者)が参加しました。参加者は、訪日して日本への理解を深め、日本の青少年との親睦を深めました。
 

 3月5日、住友商事も出資しているInternational Steel 社の工場の増設記念式典に私も出席しました。主賓としてイスマイル投資庁長官が出席しました。
 
 3月7日、草の根無償「カラチ消防署強化計画」に係る贈与契約の署名を当館広報文化センターにおいてカラチ消防署長との間で行いました。

 同プロジェクトは、中古であっても高価なはしご車1台と救護車1台を日本外交協会から提供を受け、整備費と輸送費を無償で手当てするもの
 (贈与額:約11万4千米ドル)で、カラチの消防能力を向上するものです。

 同日、パキスタン日本文化協会シンド支部の年次総会が行われ出席しました。新役員(ラシッド会長留任)が選出されました。

 3月9日、私と妻の離任レセプションを公邸で開催しました。100名以上の日本と関係の深い方々と各国総領事夫妻が出席しました。その際、東日本大震
 災5周年に因んで1分間の黙祷を行い、また、日本とパキスタンの相互理解と友好親善に多大な貢献をしてきているパキスタン日本ビジネス・フォーラム
 及びパキスタン日本文化協会シンド支部に対する表彰状を私より授与しました。

 3月20日、国費研究留学生として留学する予定の2名の大学生(カラチ1名、クエッタ1名)のためのオリエンテーションを当館広報文化センターで行いました。
 帰国留学生会会長も出席し日本留学の体験談を語ってくれました。

 3月27日には例年実施している日本語弁論大会が行われる予定です。私の離任後に行われるため私は残念ならが出席できませんが、同弁論大会
 はパキスタンにおける日本語普及に貢献してきており、成功を祈ります。

 3月前半、離任の挨拶を兼ねてシンド州政府要人への表敬を行いました。3月4日にシャー首席大臣、7日にファルーキー文化観光大臣、10日にドゥラーニー
 州議会議長、15日にイバード知事、16日にコロ教育上席大臣を表敬訪問し、離任の挨拶をしました。

日本とパキスタンの友好関係が今後益々発展していくことを心から祈念して私の最後のご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。



2016年3月吉日


 在カラチ日本国総領事
  大内 晃


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