総領事挨拶

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本年3月下旬から5月までの当館の主な活動は次のとおりでした。
3月29日、当館広報文化センターにおいて「第30回日本語弁論大会」を開催しました。パキスタン人の日本語学習者
9名が参加し、日頃の日本語学習の成果を披露しました。
4月7日、草の根・人間の安全保障無償資金協力「シンド州タンド・ムハンマド・カーン県洪水被災27村水供給及び
公衆衛生施設改善計画」完成引渡式が同県ラド・コリ村において開催され、出席しました。本案件は、2011年の洪水に
より被災したシンド州内陸部の27の村の給水施設の復旧とトイレの新設を行う(贈与額:約10万米ドル)もので、地方の
安定的水供給と公衆衛生施設を改善するものです。
4月9日、草の根・人間の安全保障無償資金協力「シンド州カラチ市ファティミド財団血液疾病治療機材整備計画」
完成引渡式がファティミド財団本部において開催され、出席しました。本案件は、血液疾病の診断・治療関連機材を供与する
(贈与額:約8万4千米ドル)もので、血液疾病治療の向上に貢献するものです。
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4月15日、シンド州ハイデラバード近郊において開催された「WFPの倉庫施設建設プロジェクト」の完工式に出席しました。主賓としてシャー・シンド
州首席大臣が出席しました。このプロジェクトは、WFPが日本を含むドナー国からの拠出を得て、パキスタン全土8カ所に自然災害に対応する倉庫施
設を建設するもので、日本からの拠出額約820万米ドルが最大の拠出額です。
同日、私の妻は、広報文化センターにおいて、生け花4団体の婦人に対する「風呂敷デモンストレーション」を行いました。風呂敷を通じて良き日本文化
紹介ができました。
4月16日、NED工科大学において「日本・パキスタン二国間関係」と題する講演会を行いました。約150名の学生・教授が熱心に講演を傾聴しました。
4月23日、パキスタン日本文化協会シンド支部(PJCA)とフセイン・インターナショナル・サービス社との間で「日本語講座」に関する覚書が署名されました
ので、署名式に立ち会いました。これにより、暫く休講していたPJCA「日本語講座」が再開されることになりました。
4月25日、パキスタン日本ビジネス協会(PJBF)の総会が行われましたので、猪俣大使とともに出席してきました。同総会において、2015年度の活動
報告が行われ、2016年度の予算が成立しました。
4月27日、ヤマハ・モーター・パキスタン社の二輪製造工場の開所式が行われ、猪俣大使とともに出席しました。ダール財務大臣が主賓として出席しました。
5月9日、パキスタン文部科学省帰国留学生会シンド支部の会長、副会長、事務局長等理事会メンバーの選出を含む発足会が公邸で行われました。 今後、
帰国留学生間の親睦のみならず日本とパキスタンの友好を促進する各種活動を実施することとなります。最初は26名の会員でのスタートとなりますが、今後
さらに会員が増えることが予想されます。
5月12日、草の根・人間の安全保障無償資金協力によって建設された「スターフィッシュ職業訓練センター」の完成引渡式が同センターにおいて行われ
出席しました。 このプロジェクトは、職業訓練センターを建設し、年間200名以上の卒業生が就職して社会に貢献するというもの(贈与額:約10万米ドル)です。
日本の草の根無償は、金額は1千万円以下と少額ですが、住民の基礎的生活分野の向上に裨益するものであり、地元の人々に喜ばれています。
5月13日~14日、妻とともにハイデラバード及びジャムショロに出張し、13日、ハイデラバードにおいてロータリークラブ会員に対して「日本パキスタン二国間
関係」と題する講演を行いました。ロータリークラブ会員約100名が熱心に傾聴し、二国間経済関係、シンド州における日本のODA、人物交流等につき質問が
ありました。 同日、ジャムショロのメヘラン工科大学において、妻は、「風呂敷デモンストレーション」を行いました。約120名の学生と教授が出席し、風呂敷を通じて
日本文化への理解を深めました。
5月20日、 日本とパキスタンとの相互理解と友好親善に多大な貢献をされた4名の著名な方々に対して私より表彰状を授与しました。アブドゥル・カリム・
カーン氏は、パキスタン園芸協会の創設者でパキスタンにおいて日本庭園を最初に紹介した方です。ユスフ・フセイン・シラジ氏は、50年以上前からホンダ等
日本企業との合弁事業により二輪車・四輪車等を製造してきているアトラス・グループの会長で、日本とパキスタンとの経済・ビジネス交流に多大な貢献を
されました。ソヘイル・パルベーズ・アフマド氏は、2012年7月よりパキスタン日本ビジネス協会会長を務め、日本・パキスタン間の経済・ビジネス交流の
促進に多大な貢献をされてきています。ライス・アルビ教授は、1985年~89年東京外国語大学でウルドゥ語・ウルドゥ文学を教え、いくつかの日本の俳句・
和歌等のウルドゥ語への翻訳や日本語・ウルドゥ語辞典の編集を行う等日本とパキスタンとの文化・文芸交流の促進に多大な貢献をされました。
以上本年3月下旬から5月までの当館活動の近況をご報告いたします。
2015年5月吉日
在カラチ日本国総領事
大内 晃
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