2013年10月09日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ
今般,外務省より下記の「渡航情報(広域情報)」が発出されましたのでお知らせします。
渡航情報(広域情報)
(件名) 中東・アフリカ:テロの脅威に伴う注意喚起
(内容)
1 北西アフリカ地域では、今般、この地域を中心に活動するイスラム原理主義武装組織
「西アフリカの一神教と聖戦集団」(MUJAO)と、ムフタール・ベルムフタールのもとその一派
が本年1月にアルジェリア・イナメナスで襲撃テロ事件を実行した(邦人10人が死亡。)
と言われる「血盟集団」が合併し、「ムラービトゥーン」という新組織を結成した模様です。
この新組織は合併の声明を発出して、仏及びその同盟国をテロの標的とすると述べており、
この地域における仏等欧米権益へのテロの可能性について警戒が必要です。
2 また、東アフリカ地域では、9月21日、ケニアの首都ナイロビのショッピング・モールを武装勢力
が襲撃し、外国人を含む67人が死亡、175人以上が負傷しました。本件に関し、ソマリアの
イスラム過激派組織「アル・シャバーブ」が声明を発表して犯行を認め、その後も複数
回にわたってケニア軍がソマリアから撤退しなければ同様のテロを起こすと警告を発しており、
ソマリア派兵国及びケニア周辺国のタンザニアで脅威が高まる可能性があります。
3 さらに、10月5日には、米国が「アル・カーイダ」及び「アル・シャバーブ」及び幹部を標的とした
軍事作戦をそれぞれリビア及びソマリアで実行し、報道によるとリビアでは「アル・カーイダ」
幹部が拘束されました。
4 イスラム諸国では、10月15日頃からイスラム教徒の祝祭日である犠牲祭が始まり、
宗教的な感情が高まる時期になります。この時期には、過激派、テロリストなどが活動を活発化
させる傾向があります。
5 ついては、特に上記地域を中心とする中東・アフリカ諸国に渡航・滞在される方は、
犠牲祭前後の時期を含む今後、北西アフリカ地域及び東アフリカ地域でテロの脅威が高まる可
能性があること、さらには欧米権益に対する報復攻撃が懸念されることに十分留意し、最新の
治安情報の入手に努めるとともに、標的となる可能性のある欧米権益、政府・軍・警察等関係施設、
関係外交団施設、国連等関係施設、宗教施設等へは近づかないなどの対策を講じてください。
また、外国人が多く利用する施設や人が多く集まる施設(ショッピング・モールやホテル、レストラン、
空港等)には不要不急の場合を除きできるだけ近づかない、やむを得ず利用する際には細心の
注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、自らの安全確保に努めて下さい。
6 また、最近のスポット情報及び危険情報( http://www.anzen.mofa.go.jp )を改めて確認するとともに、
海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場の同僚等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくように
してください。また、テロ事件等に遭遇した際には、日本国大使館に速やかに連絡を取るようお願いします。
緊急事態に備え、携帯電話にあらかじめ大使館の連絡先を登録するとともに、ご質問等がある場合は、
大使館にご連絡ください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省 海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
在カラチ日本国総領事館
以上
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