小田切総領事着任挨拶

このたび、在カラチ日本国総領事館総領事として5月11日に着任いたしました。日本とパキスタンの外交関係が始まったのは1952年であり、本年は両国の外交関係樹立70周年を迎えています。私は、パキスタンでの在勤は初めてですが、この節目となる年にカラチに日本国総領事として勤務することを大変名誉なことと思っております。
 
現在、パキスタンに進出する79社の日系企業のほとんどが、パキスタン最大の商業都市であるカラチに拠点を置いています。当館としては、日系企業の皆さまの活動が円滑に行われ、両国の投資・貿易が促進されるよう、関係団体との連携強化並び日系企業が抱える各種課題の解決に向けた支援に取り組んでまいります。
 
また、現在、当館が管轄するカラチを中心とするシンド州及びバローチスタン州に在住されている約340名の邦人の方々が 在カラチ総領事館に在留届を提出されています。当館は、在留邦人の皆様に各種行政サービスを円滑に提供するとともにビジネス等のために短期滞在される方も含め、皆様が当地で安心して過ごすことができますように、最新の安全情報の提供に引き続き努めて参ります。
 
2020年春頃からは、当地においても猛威を振るった新型コロナウイルスの影響により、停滞を余儀なくされた分野も多くございましたが、感染が収束しつつある今、感染防止を心がけた上で、両国の関係強化に向けた取組を加速させてまいる所存です。あらゆる分野における日本とパキスタンの友好関係が更に深化することを祈念して、着任のご挨拶とさせて頂きます。
 
皆様からのご意見もお待ちしております。
 
2022年5月18日
在カラチ日本国総領事
小田切　敏郎（おだぎり　としお）