2025年度現地メディア向けプレスツアーを行いました

令和7年7月7日
令和6年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「カラチ市低所得者障害者女性向け移動用車両及び職業訓練用機材整備計画」
令和6年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「カラチ市低所得者障害者女性向け移動用車両及び職業訓練用機材整備計画」

6月26日、在カラチ日本国総領事館は、国際協力機構(JICA)と連携し、現地メディア向けに政府開発援助(ODA)プレスツアーを実施し、新聞・テレビ8名のジャーナリストとカメラマンが参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、パキスタンの政府関係者、知識層及びパキスタン国民への情報発信を強化するためのものです。 

 

プレス一行は、カラチ市内2か所の開発協力事業地(共に女性向け職業訓練校を訪れ、草の根・人間の安全保障無償資金協力「カラチ市低所得者障害者女性向け移動用車両及び職業訓練用機材整備計画」及び技術協力「シンド州におけるインフォーマルセクターの女性家内労働者の生計向上および生活改善支援プロジェクト」の視察を行いました。 

 

1か所目は令和6年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「カラチ市低所得者障害者女性向け移動用車両及び職業訓練用機材整備計画でした。このプロジェクトによって障害者送迎用車両及び職業訓練用機材が整備され、当日は服部在カラチ日本国総領事立ち会いのもと引渡式が行われたところ、プレスツアー参加者も取材しました。この無償資金協力により、障害者送迎用車両整備によって新たに15人の障害者女性が研修を受けることが可能となり、また、職業訓練クラスに調理オーブン、自動・手動ミシンを整備することで、40人以上の低所得層世帯女性が、就業に必要な技術をさらに学べるようになりました。引渡式において、服部総領事は、障害のある女性に就労機会を創出することは、彼女たちのより良い生活を支えるだけでなく、地域社会や社会全体の強化にもつながるだろと述べ、その模様は今回のプレスツアーに参加したメディアを通じて広く周知されました。 

 

今回のプレスツアーの2か所目となる技術協力「シンド州におけるインフォーマルセクターの女性家内労働者の生計向上および生活改善支援プロジェクトでは、パキスタン女性開発基金の女性スキル開発センターにて、生計向上と生活改善に資するツールキットであるLight-Fトレーニングの受講風景を視察しました。パキスタン女性開発基金はシンド州内の女性家内労働者のへの支援を行うNGOで、本技術協力のパートナー機関の一つです。本技術協力パキスタン経済において大きな役割を担っているインフォーマル経済、特に低所得層と女性が多い家内労働者の生計と厚生水準の改善を目指すことにより、パキスタンの公正な経済成長、および人間の安全保障促進を後押しするものです。 

 

プレスツアー後、各紙・テレビでは次々と我が国開発協力の取組が報道され、多くの国民が目にする新聞各紙及びテレビニュースで開発協力事業が取り上げられることで、パキスタン国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったのではないかと思います。 

 

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