教育分野サイトへのODAプレスツアーの実施(9月20日)

平成29年9月20日
9月20日、在カラチ日本国総領事館はJICAと協力しODAプレスツアーを実施し、様々なメディアグループからジャーナリストらが参加しました。

本ODAプレスツアーは、日本政府の開発協力プロジェクト及びそのパキスタンにおける事業に対するメディアの認識を高め、様々な分野におけるパキスタンの発展向上のための日本の貢献についてパキスタンの人々に伝えるものです。

今般、ジャーナリストらは教育に関する2つのサイト、ジャムショロ市ワリ・ダッド・ジョキオ公立学校及びアル・カイール学校を訪問しました。ジャムショロ市ワリ・ダッド・ジョキオ公立学校は本年4月に引渡式が行われた無償資金協力事業によるものです。ワリ・ダッド・ジョキオ公立学校への訪問時、JICAのスタッフは、18億円がシンド州政府に供与されたシンド州内54校の公立学校の強化計画のうち、南部29校に対して実施された「シンド州南部農村部女子前期中等教育強化計画」の背景、目的、重要性等についてブリーフを行いました。
 
ワリ・ダッド・ジョキオ公立学校では、これまで初等教育のみ行われていたのが、本プロジェクトにより前期中等教育も提供できるようになり、新たに多くの生徒が就学できています。また、本プロジェクトで机や椅子等の教育家具やコンピューターを調達したことで、児童及び生徒はよりよい環境での幅の広い教育を受けることが出来ています。

2つ目のサイトとなったノースカラチにあるアル・カイール学校は、平成24年度に草の根・人間の安全保障無償資金協力「シンド州カラチ市アル・カイール学校改築計画」により実施されたものです。日本政府は、本案件において学校建設のため70、821ドルを供与しました。本計画が完了してから、児童数は2、000人にまで増加し、周辺地域の子どもたちの識字率も上がるなど、地域へ貢献しています。