在カラチ日本国総領事館によるODAプレスツアーの実施(2016年8月11日)
8月11日,在カラチ日本国総領事館は国際協力機構(JICA)との合同でODAプレスツアーを実施し,13名の当地メディア関係者が参加しました。
本ODAプレスツアーは,日本政府の開発協力プロジェクト及びそのパキスタンにおける事業に対するメディアの認識を高め,様々な分野におけるパキスタンの発展向上のための日本の
貢献についてパキスタンの人々に伝えるものです。
本ツアーにおいては,ビンカシム火力発電所5,6号機及び草の根・人間の安全保障計画のもとで在カラチ日本国総領事館より2010年にアル・ヒドゥマット基金に供与された飲料水ろ
過設備といった2つの開発協力プロジェクト関連サイトを訪問しました。
ビンカシム火力発電所訪問中にはJICA職員より,同火力発電所の背景,目的および重要性についてブリーフが行われました。稼働する6機のうち4機(1,2,5及び6号機)は日本製
であり,うち2機(5及び6号機)は日本のODAプロジェクトによって増設されたものです。特に6号機は210MWの発電能力を有しており,カラチにおける電力供給の改善に大きく寄与
しました。6号機はKエレク
トリック社による総電力供給の10.5%を出力しています。
ザッファー地区のモスクに設置されている飲料水ろ過設備への訪問に際し,アル・ヒドゥマット基金関係者からは,ろ過設備設置への日本政府による支援に対する謝意表明がありました。
本プロジェクトは「カラチ市内7地区飲料水ろ過設備設置計画」として2010年に90,952米ドル(およそ770万パキスタン・ルピー)を供与したものです。これらのろ過設備により,安全な
飲み水へのアクセスが困難な状況にある年間約2万人の人々が裨益しています。
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